Vol.7 RAW撮影してRAW現像してライトルームでのレタッチで気づいたこと
手賀沼周辺の公園をRAWで撮影してきました。その撮影した写真をライトルームで現像していろいろ気づいた点を書いていきます。
データ量の大きさなど仕様の違いは前回の「RAWデータとJPGの違いを検証してみる」でまとめてますのでそちらも合わせてご覧いただくとより楽しめるかと思います。今回はレタッチに絞って書いていきます。
色温度の調整量がJPGとRAWでは段違いに違うというのが前回の学びでした。それがどう生かされるか。
Before
After
今回は夕暮れの少し前に撮影した池で撮った写真です。まだ日暮れ前でそこまで夕焼け感がなかったのでレタッチで夕焼け感を出してみたいと思ってレタッチしたのが上の写真になります。
色温度やら彩度をいじってAfterのような仕上がりになりました。色をいじれると大分雰囲気変えられるなぁ、さすがRAWデータだ!と思ったんですが、これってほんとうにRAWデータでしか作れないのかな、と思いJPGでも同じような調整を試してみました。
ライトルームには調整した内容をコピーして同じ調整をほかの写真にペーストする機能があるのでそれでどうなるか見てみましょう。
ちなみに写真はRAW+JPGで撮影した同じ写真のJPGを使います。
現像TABの中の左下にコピーというボタンがあるのでそれをクリック。そうするとコピーの詳細がチェックボックスで選べる画面がでてきます。
今回は何も変更しないでこのままコピーします。
RAW
JPG
方向性は確かに同じような気がしますが出来上がった写真が思っていた以上に違うものが出てきました。
妙に明るく青の深みがまったくなくなってますね。
調整内容を比較してみたいと思います。
RAW
JPG
数字が違うのは調整できる幅がそもそも違うのでそれは良しとして、パラメータの▲の位置は同じような位置に振られてますね。
細かい理由はわかりませんが、もともと持っている写真の情報とレタッチした調整結果にズレが生じているので、同じ調整をしても同じ結果は得られないのではないかと思います。
ここで終わりでもいいのですが、JPGの写真をレタッチしてRAWで作った写真に近づけるとどうなるかを試してみました。
RAWデータから調整した写真を見ながらJPGで同じ写真を作れるかを試してみました。結構再現できちゃったよ。
RAW
JPG
パッと見ではほぼ同じような調整をすることができたかなと思いますがいかがでしょうか。
細かい色味の若干の違いやシャドウ部の色の濃さなどに違うはあるものの、そんなに大きな違いが、、ない。
RAWの強みが出せるのはこういうエフェクト系の調整よりも設定を間違えた写真の復元とかそっちの方なのかもしれませんねぇ。
今回はJPGの調整範囲でも対応可能なレタッチだったので、RAWからの現像とJPGからのレタッチでの差があまり出ませんでした。
RAWの設定をコピーしたものと、自力で再現した基本補正の調整比較です。
RAWコピーの調整内容
寄せた調整内容
青が弱かったので色温度を青側に調整しました。+24
また色かぶり補正も緑側に調整-24
ハイライトが強かったのでそこを結構落として-71
白レベルも同様に-100まで落としてます。
RAW現像をして思っていた以上に色味の調整幅がひろいなぁと思い、今後RAW撮影もありだな、と思っていたんですが、今回の検証でJPGでもなんとかなるということが分かってしまいました。
まぁ、でもほら、RAWからレタッチしたほうがきれいじゃないです。多分。そんなに違いは判らないけど、RAWのがきれいだし。本格的な感じするし。本当はJPGで再現できないという結論になるはずだったんですよ!
今回選んだ写真が再現可能だったので、もっとRAWからじゃないと作れないくらいいじり倒したいときはRAW撮影がいいのかもしれませんね。
今後もやっぱり基本撮影はJPGでよさそうだなぁ。と改めて思いしった内容になりました。
UP DATE:2016-06-26
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