Vol.8 光があふれるような写真に仕上げる 明瞭度の使い方
ライトルームを使って光があふれる柔らかい写真に仕上げてみたいと思います。
ひたち海浜公園で撮影したおそらく「あじさい」を使ってやってみます。枯れたあじさい。
Before
After
あえて逆光で撮影して花の隙間から光を差し込むように撮りました。
このままでもいいのですが、どうせならもっと光があふれているように見せたいとおもいます。Afterの完成図のように。
STEP.1
まずは逆光で撮ったことによって沈んだ黒い部分を明るく補正していきます。
Before
After
ライトルームは本当に直感的にいじれるので、知識をほとんど勉強せずに使ってます。黒いところを明るくしたいならシャドウ値と黒レベルを自分の好きなところまで上げればいいだけなんですよね。
基本補正のシャドウ、黒レベルを+50まで引き上げます。
全体的に明るく調整したのでハイライトと白レベルも+50にしてみました。
これだけでかなり明るい写真になってきましたね。
STEP.2
枯れた花の上に冬の撮影なので全体的に暗めな雰囲気があるので、彩度を上げて少し華やかな雰囲気を作りたいと思います。
Step1
Step2
彩度を上げる時はお好みでいいんですが、「彩度」はつよめにくっきり色がつよくなり、「自然な彩度」はやわらかめに彩度が高まります。
今回は光あふれる写真なので柔らかめな自然な彩度を中心に補正します。
STEP.3
コントラストを調整してもうすこしメリハリをつけます。花のエッジに赤と紫のフリンジがでてきたのであわせてこれも取ります。
Step2
Step3
コントラストをお好みで調整。+30くらいにしました。
レンズ補正のカラータブの中にあるフリンジ軽減からスポイトをクリック。除去したいフリンジの色を選ぶのですが、この機能では紫か緑しか軽減できないため、紫のフリンジを選びます。
スポイトの絵を合わせると拡大図が出てきて、その真ん中に「+」表記された箇所があるのですがそこが対象の色になっています。
葉っぱの縁にでてしまった赤いフリンジを削除します。フリンジ軽減では対処してくれないようなので、彩度の赤を0にして落としましょ。
今回の写真では赤い箇所がそんなにないので問題なし。
STEP.4
明瞭度を下げるとほわほわした柔らかい仕上がりになります。まわりがぼやける感じになるので、光があふれている雰囲気が作れます。
Step3
Step4
いつも明瞭度を上げたパリっとした写真が好きなのですが、今回は光とやわらかさがテーマなのでマイナス調整をしてぼやかします。
明瞭度の調整でだいぶ柔らかくなりますが、さらに明るくしたいので露光量を上げて全体を明るくします。
STEP.5
明瞭度の調整だけでほぼ終わっているのですが、最後のお好みで色温度を調整してみてください。だいぶ印象が変わります。
Step4
Finish
色温度をオレンジ寄りにして明るくしてみました。緑を少しいれることで周りの色合いを寒色から暖色にして明るい雰囲気にしています。
ライトルームを使うと逆光を味方につけられるのでガンガン逆光で撮って、撮影時に光を差し込ませるのが好きです。こういった沈んでしまった箇所をレタッチする場合はRAWデータの方が向いています。
太陽が絡んでいる撮影はRAWでも書き出すようにしておくとレタッチの幅広がってよいですね。
STEP.5
いままでの流れをまとめて掲載します。
スタート
逆光補正
彩度補正
コントラスト強化
明瞭度調整
色温度調整
補正の例として作っているので、強めに補正をかけております。このへんの仕上がりは好みによるものだと思いますので、自己満足の極みでいいと思うんですよ。自分の好きな補正方法を見つけられるとどんどん楽しくなりますね。
UP DATE:2016-06-26
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